第10 貿易

第10 貿易

朝鮮の貿易は、併合前は総額5000円ほどであった。
併合後、産業、金融、交通等、経済機関の発達と相まって、次第に面目を改め、 ことに欧州の動乱勃発後にはその好影響を受けた。

 
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内地、満州および中国における需要が旺盛になっただけでなく、工業の勃興することとなった。
その結果、輸出において、農産物、水産物、鉱産物はもちろんのこと、新たな工業製品の出荷も増え、 今後のますますの発展も期待されている。
併合の翌年、明治44年の貿易額は輸出入合わせて72000000円であったが、 昭和3年に779000000円、昭和8年には77200000となった。
明治44年から昭和8年を比較すると、輸出で約20倍、輸入で7倍。合計で11倍弱の増加をみている。
朝鮮の港は、仁川、釜山、新義州、元山、鎮南浦、群山、木浦、清津、雄基、城津、龍厳浦の11港がある。
京城、大邸、平壌には関税支署がある。貿易額は釜山が最も多く、仁川がこれに続く。
輸出品は農産物、鉱産物、水産物が主で、米、大豆、魚類は3大貿易品である。 その他に生糸、肥料、鉄、綿花、石炭、銅、生牛、砂糖、金、海苔等が輸出品のうち重要なものである。
朝鮮の産業は農業を主としていて工業は今なお幼稚なので、輸入品は工業製品が多い。
綿織物は輸入品の第一である。その他、絹織物、粟、鉄、機械、肥料、石炭、繰綿、毛織物、石油、木材、綿糸、 砂糖等が続く。
近年は企業の発達に伴って、各種の原料品の輸入が増加してきている。


商業摘要(昭和8年)
輸出入

 輸出(円)  輸入(円) 
 貨物 5277327364368264
 金銀 2013241085
 特別輸出品 34536013640

移出入
 輸出(円)  輸入(円) 
 貨物 315854449339817196
 金銀 243752613807016


関税収入 総額(円) :13624228
税収入(円):13353990
雑収入(円): 270238

船舶

入港(トン)出港(トン)
総トン数1366871813622169
汽船1337855613338439
帆船207427203306
ジャンク8273580424

保税倉庫

入庫(円)出庫(円)
総額1740807614710205
外国貨物99911017899013
内国貨物74169756811192


備考
貿易の相手国は時代によって異なるが、近年内地との関係ますます密接となっている。
企業の繁栄により、漸次増進の趨勢を示しているのは欧州動乱(第一次世界大戦)による。
さらに満州事変の影響とインフレ景気の刺激は一層貿易の躍進を招致している。

主な輸出入の相手国
内地(日本)、関東州、満州国、中華民国、香港、イギリス領インド、イギリス領海峡植民地、 オランダ領インド、ロシア領アジア、フィリピン諸島、 イギリス、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなど。

輸出入額比較

明治44年大正9年昭和3年昭和8年
輸出18856197020365978368627
輸入54087249286413990404185
合計72943446306779968772812

単位千円

最終更新日: 2014-01-16 05:28:14

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  第10 貿易
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  第5 租税
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