第9 商業

朝鮮の商業は今日なお神農時代の面影がある、といわれるくらい幼稚な形である。
これが市場の形に現れており、今なお全鮮で約1500もの市場が存在し、その売上高は2億円余りにも上っている。
しかし、これを商業全体の上よりみると、対外対内ともに併合以来漸次発展の歩みを進め、特に欧州戦乱以来、輸出入の激増、 企業の旺盛等により急進の進歩を示したが、その発展ぶりは今日これを併合時に比べればほとんど隔世の感がある。
貿易に関しては昭和8年においては明治45年に比べ13倍にも増加しているのである。

 明治45年  昭和8年  比較(倍)
 輸出品額991336862737.2
 輸入品額3978240418510.2
 合計4969577281215.6

単位:千円

これを金融についてみてみれば、昭和8年と明治45年を比較すれば、実に著しく発展していることが次の表によって明らかである。

明治43年昭和8年比較(倍)
 朝鮮銀行券年末発行高(千円)201631481767.3
 手形交換高(枚数)59416228990838.5
 金額(千円) 20489108599753
 各種銀行貸出年末現在高 3791255813614.7
 各種銀行預金年末現在高 1835529475216.1

朝鮮に本店を有する商業または銀行業、もしくは金融業を営む会社にあっても、 次の表に示す通り、昭和8年と明治43年を比べると、会社数は18倍、公称資本金約10倍、 払込資本金約9倍強に達している。

 明治43年  昭和8年  比較(倍)
 銀行会社数 5094418.9
 公称資本金(千円)1820918516010.2
 払込資本金(千円)107501037299.6


商業摘要(昭和8年)

 会社数  公称資本金(千円) 払込資本金(千円)
 朝鮮に本社を有する会社 2280682476393241
 朝鮮に支店を有する内地または外国の会社 16223851991960562


 明治44年  昭和8年  比較(倍)
 市場数 108414961.4
 開市回数 771841263441.6
 売買高(円) 56182644203183214936.2


最終更新日: 2014-01-10 05:13:38

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