第7 金融

韓国時代は経済の発達きわめて幼稚で、貨幣制度混乱を極め、財政無秩序であったので、高利の金貸業者が跋扈したのは自然に理であった。
李朝末期の民衆は質実哀れむべきもので、官吏と地主と高利貸の3大専制王に責められていた。
虎よりも猛々しいという苛政を施す官吏の他、地主、高利貸という民衆の生き血を吸うもののために困殺されんとしていた。
かくして民衆の意気も、経済も、産業も、全く凋落衰退してしまったのである。

このような状況であったから、民間金融など全くなく、地主、高利貸、市場貸、不当な金融契約、七野党が無軌道乱雑に勢力をふるっていた。
朝鮮に近代的金融機関ができたのは、明治11年第一国立銀行(第一銀行)の釜山支店が設置されたのを最初とする。
明治23年十八銀行が仁川元山両港に支店を設け、同25年には五十国立銀行(安田銀行)の進出を見た。
日清戦役後、初めて朝鮮人の経営にかかる大韓天一銀行(朝鮮商業銀行)、漢城銀行、韓一銀行(東一銀行)等が順次設立された。

明治35年、第一銀行は帝国政府及び韓国政府の許可を受け、朝鮮内において第一銀行券を発行した。明治38年、韓国政府は同銀行に 貨幣整理および国庫金取扱業務を委託し、発行銀行券の無制限痛痒を公認して朝鮮中央銀行の任に当たらせた。
明治42年、中央銀行として韓国銀行を創立し、従来第一銀行の行っていた中央銀行業務を引き継いだ。
日韓併合後、韓国銀行は朝鮮銀行と改称した。
現在朝鮮における金融機関は、中央銀行としての朝鮮銀行のほか、不動産銀行として朝鮮殖産銀行および東洋拓殖会社、 貯蓄銀行業務を営む朝鮮貯蓄銀行、商業金融機関としての普通銀行、信託業務を営む朝鮮信託、その他地方民の小金融機関として各地に 金融組合などがある。

最終更新日: 2014-01-08 06:08:26

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  第11 通信
  第10 貿易
  第9 商業
  第8 経済
  第7 金融
  第5 租税
  第4 財政
  第3 朝鮮総督府
  第2 朝鮮の戸数と人口
  第1 朝鮮は変わった

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